Message 先輩メッセージ

校閲は「最後のとりで」
読者を納得させる情報クオリティーを担保する

田辺 詩織/ TANABE SHIORI

所属部署校閲センター

入社年 / 専攻2017年入社 / 文学部 人文社会学科卒

現在の仕事
「校閲記者」として、ときにコラムを執筆することも

記事に事実の誤りやことばの誤りがないかを点検しています。誤読を招く言い回しや差別的なことばなど、表現の仕方について指摘することもあります。確認手段は辞書、地図帳、インターネットなどあの手この手。政治・経済からスポーツ・文化まで様々な記事を担当し、わからないことはイチから調べるため、今まで縁がなかった世界を知ることができるのがこの仕事の魅力です。私たちの肩書は「校閲記者」。記事やコラムを書くこともあります。普段から取材・執筆をしているわけではないので毎回が挑戦ですが、自分の伝えたいテーマに取り組む貴重な機会になっています。

印象に残っていること
新聞の信頼につながっていくように、日々記事と向き合う

「マスメディアに対する世間の目が厳しくなった今、信頼に値する情報を提供していると示していく必要がある。そのためには、ひとつひとつの記事で情報を丁寧に扱っていかないといけない」。仕事を始めて1年が経つころ、総局記者の先輩から言われた言葉です。私たちは校閲の仕事は「最後のとりで」だと言われますが、一体何を守っているのか、そんなことを悩んでいたときに言われました。

記者がいれば記事は書かれ、情報は届きます。ただ、その中で読者のみなさんを納得させられるだけの過程を踏まえているか。情報のクオリティーを担保するために私たちがいます。新聞の信頼につながっていくように、日々記事と向き合っています。

これから
どんな記事でも対応できる校閲記者に

どんな記事でも対応できる校閲記者になりたいです。毎日取り組む記事の内容は幅広く、思ってもみなかったタイミングで知識や経験が生きてくるもの。職場では、年次の浅いうちから経験を積ませようとしてくれるのを感じます。まだまだ駆け出しですが、もらったチャンスを無駄にしないように、ひとつひとつ自分の糧にしていきたいです。

MY CAREER HISTORY私のキャリアヒストリー

2017 / 04

入社 東京校閲センター [1年目]

 「師匠」のもとで1カ月の部内研修。校閲のいろはを学びます。このときの師匠にはいまだにお世話になりっぱなしです。

2017 / 05

同上 担当:社会面など

 独り立ち後、社会面を中心に担当。大きな事件や事故が発生すると時間ギリギリに記事が出てくることも。瞬発力と集中力が鍛えられました。

2018/ 11

同上 担当:スポーツ面など [2年目]

 担当がスポーツ面中心に。スポーツ面では様々な競技をまんべんなく扱います。何を隠そうスポーツは苦手分野。毎日悪戦苦闘しました。

2019 / 08

同上 担当:高校野球 [3年目]

 高校野球関連の点検作業の応援のため、大阪本社校閲センターへ初の出張。

2019 / 09

同上 担当:デジタル速報など

 デジタル記事の点検に力を入れていくための配置換え。紙面と違って明確な締め切りがなく、新しい記事がどんどん出稿されるため、能率も大事になってきます。

 

2020/ 04

同上 担当:デジタル速報など  [4年目]

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受け、東京校閲センターでもほとんどが在宅勤務に。自宅からパソコン画面で点検しています。10月現在も出社と在宅が半々です。

入社動機

子どものころから文字に触れるのが好きで、活字に関係のある仕事が出来たら、と思っていました。読者の気持ちに寄り添うメディアをつくる一助になりたくて、朝日新聞を志望しました。もっと直接的な理由としては、面接で話が弾んだからです。

オフの過ごし方

学生時代はほとんどスポーツと関わらずに生きてきましたが、会社に入ってから先輩や友人とスポーツ観戦に行くようになりました。野球やラグビーなど、得た知識を仕事に生かせるものもあり、勉強になります。趣味は観劇。シフト勤務のおかげで、平日の昼公演に行けるのが幸せです。

野球観戦

みなさんへのメッセージ

苦手分野があっても大丈夫です。野球も、ゴルフも、ラグビーも、会社に入ってからルールを覚えました。一緒に悪戦苦闘しながら覚えていきましょう。

他の社員をみる

PAGETOP