Message 先輩メッセージ

日々新しいテーマと向き合い
ニュースをビジュアル化する

野口 哲平/ NOGUCHI TEPPEI

所属部署デザイン部

入社年 / 専攻2002年入社 / 美術学部 デザイン・工芸学科卒

現在の仕事
読者に伝わるグラフィックを

デザイン部の仕事は連載のタイトルデザインのような小さな物から、見開き紙面に使うような大型のグラフィックまで様々です。最近ではウェブページのデザインやアニメーションなどの製作も増えています。紙面の仕事には発注から掲載日まで時間があるものと、当日掲載される「当日組み」があります。「当日組み」はその日発生したニュースに使われることが多く、時間との勝負です。文字だけでは読者がイメージできない部分を、短時間でどう分かりやすく伝えられるのかを考えて作製するところにやりがいがあります。もちろん、時間に余裕があるときは、挿絵やチャートの絵作りを楽しめますし、同僚に相談することもあります。

印象に残っていること
アイデアとチーム力で「憲法9条」を表現する

「憲法9条を書き換える」をテーマに描いたイラストが印象的に残っています。憲法についての思いは人それぞれで、読者の中にもいろいろな意見があるだろうと考えると、1枚の絵にどう表現すればいいのか本当に悩みました。ニュートラルで魅力的なイラストにするために、上司や同僚に意見を聞きながら何度もラフスケッチを描き直し、最終的に“数字の9の表面にペンキを塗っている男”というシンプルなイラストに行き着きました。複雑で難しいテーマでも強いアイデアがあれば、読者の心に訴えるイラストになることを学び、またそのアイデアを1人だけでなく職場の仲間と考え出した経験はとても有意義で、デザイナーとして成長できたと思っています。

これから
広がるデザイナーの仕事。動画への新たなチャレンジ

ここ数年、デザイナーの活躍の場が飛躍的に広がり、ウェブページや動画などの仕事が増えてきています。特に動画は、アニメーションを使って相手により分かりやすく伝える事ができる世界で、これまで紙面でやってきたことの延長線にあると感じています。その手法を身につけようと現在、新しいソフトの習熟に努めている最中です。日常生活の中でも、映画、テレビの映像やテロップ、ネット動画などを、作り手目線で見るように心がけています。

MY CAREER HISTORY私のキャリアヒストリー

2002

入社 東京本社 映像センターデザインセクション [1年目]

自社のシステムや新聞製作の仕組み、ワークフローなど覚える事が多く、慣れない日々でとにかく大変でした

2011 / 03

東京本社 報道局デザインセンター [10年目]

東日本大震災。災害で情報不足になった時こそ、ライフラインの状況など正確な情報を着実に届けることが新聞社に求められます。仕事を通じて報道機関としての責任を学びました

2012

東京本社 報道局デザイン部 [11年目]

念願のスキューバダイビングライセンスを取得。水深30m超の世界は踏み込まないと体感できない素晴らしさがあります

ダイビングライセンス取得したばかりの頃の一番の写真
2014

東京本社 報道局デザイン部 [13年目]

科学の扉面の「新しいがん免疫療法」のグラフィックを担当。著作権の問題で写真が使えなかったので、「イラストはできるだけリアルに」と表現にこだわりました

科学の扉「がんの免疫療法」を図解
2016

東京本社 報道局デザイン部 [15年目]

オピニオン面向け「FBIとアップル」のコラージュを作製。FBIがアップル社にテロ容疑者のiPhoneのロック解除に協力をするよう迫る様子を、鍵でこじ開けようとするイメージに落とし込みました。

入社動機

プレゼンテーションよりも手を動かす作品製作に没頭しがちな自分に、専攻していたグラフィック科の教授が「君に合うんじゃないか?」と勧めてくれたのが、応募のきっかけでした。新聞社にデザイン部があるのは知らなかったのですが、会社で働いている先輩から「個人でやる仕事の割合が多い」という話を聞き、興味が湧き入社を志望しました。

オフの過ごし方

スキューバダイビングとスキーは資格を取得するほどのめり込んでいます。スキューバダイビングはあまり観光客が行かないような海外ポイントに潜りにいくこともあり、職場へ変わったお土産を持ち帰るのも楽しみの一つになっています。オーストラリアではザトウクジラに遭遇し、うまく写真に納めることができました。

ザトウクジラに遭遇

みなさんへのメッセージ

私は聴覚障がいを持っています。私が社会で一番苦労したのはコミュニケーションでした。電話は聞き取れず、普段は相手の口の形を読み取っています。それでも理解できない場合は筆談で対応してもらっています。デザインのスキルは学校で学べますが、コミュニケーションの取り方は自分で開拓していくしかありません。障がいを打ち明けるのは多少の勇気も必要ですが、それも一つの個性で決して恥じることではありません。個性を理解してもらうには、とにかく丁寧に説明していく事が大切だと思います。インターシップ生や聴覚障がい者団体の見学の対応することもあります。手話で対応しますので、会社や特にデザイン部に興味がある方は人事部かデザイン部に連絡を下されば可能な限りアテンドしたいと思っています。

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