Message 先輩メッセージ

現在の仕事
「命」に直結する事件を扱う大阪府警捜査1課を担当

 大阪府警クラブで捜査1課を担当しています。殺人や強盗、性犯罪、放火などの凶悪事件があれば、昼夜を問わず警察署や現場に走り、取材をします。

 事件の一報が入ると、署回りの記者らと連携し、情報を集めます。捜査当局にも取材しますが、公式発表される内容はほんの一部です。真相に迫るには足りません。そこで、いわゆる「夜討ち朝駆け」でいかに独自ネタを得られるかが、記事の厚みを左右します。

 犯罪は社会を映し出す鏡といわれます。特に1課事件は「命」に直結するものが多いです。背景を探り、被害者の悲痛な声を届けることで、同じ悲しみを味わう人を1人でも減らしていけたら・・・。そう願って走り続けられることが、この仕事の魅力と感じています。

印象に残っていること
犠牲者の無念さを世の人に知ってほしいという思い

 神戸時代に取材した兵庫県尼崎市の連続変死事件は凄惨を極めました。犠牲者の1人の女性は虐待から逃れ、県外のホテルで4年間、仲居をしながら身を潜めましたが連れ戻され、1年後に亡くなりました。

 友だちもでき、ささやかな幸せを取り戻しつつあった、そんな矢先でした。二度も絶望の淵に突き落とされた末に、閉ざされた未来。「こんな可哀想なことがあるか」。ある捜査員は顔を歪めました。「女性の無念さを世の中の人に知ってもらいたい」と訴えると、女性の関係先を耳打ちしてくれ、元同僚の男性らから話を聞くことができました。

 事件の詳細や同僚の声を記事にし、独自ダネとして報じました。供述から、容疑者の中にいた家族が住民票を取得して女性の住所を突き止めたこともわかり、制度上の課題も浮き彫りになりました。

 失われた命は二度と戻りません。でも、新たな命を救う力になるはず。そう信じ、ペンを持ち続けたいとの思いを強くしました。

これから
報道を通じて日韓・日朝間の理解を深めたい

 国際報道に携わってみたいと考えています。特に、学生時代から関心を持つ日韓・日朝問題。韓国に留学して現地の学生らと議論も交わしましたが、平行線をたどることがほとんどで、問題の根深さを痛感しました。「もっとたくさんの人の声を聴いてみたい。それを丹念に報道することで互いの理解を深めたい」。そんなふうに思うのです。

 しかしそれも、取材力を磨かなければ実現できません。今はただひたすらに懸命に、目の前の仕事に打ち込むのみです。語学の方も忘れないように、勉強も頑張ります・・・。

MY CAREER HISTORY私のキャリアヒストリー

2013 / 02

入社 神戸総局 警察担当 [1年目]

 前職では、地方紙の記者として警察や司法を取材し、中途採用で入社。おしゃれな神戸での生活は最高でした。同時に都会の事件の多さにも圧倒されました・・・。

2014 / 09

社会部 高槻支局 警察、街の話題などを担当 [2年目]

 寝屋川市の中1男女殺害事件が発生。取材を通じ、子どもを犯罪からどう守っていけばいいのかを深く考えさせられました。

現場に手向けられた献花
2016 / 04

社会部 大阪府警担当 [4年目]

 現在の大阪府警クラブで捜査1課担当に。

入社動機

 朝日新聞に入る前に約5年間、地方紙で記者をしていました。転機となったのは、東日本大震災の被災地を訪れたことでした。

 ため池の決壊で8人の死者・行方不明者が出た福島県須賀川市で、母親を亡くした女性に話を聞きました。女性は「もう二度と、こんな思いをする人が出ないように・・・」と言葉を絞り出しました。この悲痛な声を一人でも多くの人に届けたい――。舞台を全国、世界に広げたいと強く思うようになりました。

オフの過ごし方

 オフの日は楽器演奏、買い物、読書などでストレスを発散しています。楽器はギターやドラムが好きで、たまに同業の先輩らとバンド遊びをすることも。事件記者は休みがないと思われがちですが、そんなことはありません。事件で潰れることはありますが。

 大学時代までは約18年間、競泳に打ち込み、ジュニアオリンピックにも出場しました。今はいつ何時呼び出しの電話があるかわからないのでプールは難しいですが、ジムに通って健康管理には気をつけています。

みなさんへのメッセージ

 記者の仕事は出会いの連続。その出会いの積み重ねが一本の記事となり、何十万、何百万人の目に届く。日々、やりがいを感じられる職場です。

 日頃感じている疑問や憤りを大切に持ち続け、面接で素直にぶつければ、道は開けると思います。一緒に現場を走り回れる日を楽しみにしています!

他の社員をみる

PAGETOP