Message 先輩メッセージ

現在の仕事
自民党の国会対策委員長番として

 政治部で自民・公明の与党を担当する「平河クラブ」に所属して、自民党の国会対策委員長を取材する「国対番」をやっています。国権の最高機関たる国会でどの法案がどのように審議されるのか、与野党の駆け引きを日々追いかけています。合わせて自民党内の派閥の動きを中心に、来年の総裁選や首相が意欲を示す憲法改正など、政局の行方もウォッチしています。政治家のひとつの発言が永田町だけにとどまらず、そのときどきの社会に影響を与えるダイナミズムを感じるとともに、何げない一言に隠された真意を分析し、読み解くことの面白さも感じています。

印象に残っていること
震災の記憶を伝えるために

 入社5年目、神戸総局で阪神淡路大震災19年の取材を担当しました。震災の手記を出す人たちの取材で、当時5歳の長女を亡くしたお母さんに話を聞きました。19年前の出来事をきのうのことのように語り、崩れた家から子どもを助け出したときの話になったところで、「手が、冷たくて…」と言って涙を流されました。私がただ一度だけ、もらい泣きした取材です。絶対にこの人の話を記事にしなければいけないと思い、夢中で原稿を書きました。「この話をどうしてもたくさんの人に知ってほしい」と思う瞬間が、この仕事には必ずあります。そのことをあらためて感じた取材であり、今でもつらいときに思い出しては、心を奮い立たせてもらっています。

チャレンジ中のこと
語学力を養い、記者としての幅を広げる

 恥ずかしながら、私は語学がまったくできません。米国出張のためビザを取得する際、大使館で簡単な面接を受けなければならなかったのですが、英語がまったく通じず、最後は面接官が日本語で話しかけてくれる始末。このままではいけない、と思い、英語の勉強にチャレンジを模索中です。

MY CAREER HISTORY私のキャリアヒストリー

2009 / 04

入社 福井総局 警察担当 [1年目]

 事件、事故、火事、とにかく1秒でも早く現場に行って写真を撮り、周囲の人に片っ端から話を聞く日々。風呂に入っていると消防車のサイレンの幻聴が聞こえました。

2010 / 04

福井総局 高校野球担当 [2年目]

 甲子園取材。福井代表の主将がなんと開会式の選手宣誓をすることに。開会式は手に汗握る気持ちで取材しました。

初任地・福井で出場した自転車の大会で
2010 / 10

福井総局 県政(原発)担当

 県政担当として原子力関係の取材をすることになって半年後、東日本大震災と福島第一原発事故が発生。全国最多の原発が立地する福井も大きな影響を受けました。

2012 / 04

神戸総局 警察担当 [4年目]

 県警担当として詐欺事件や暴力団事件、薬物事件などを取材。神戸は福井と違って大きな事件が多く、まるで別の仕事に転職したような気持ちでした。

2013 / 09

神戸総局 遊軍 [5年目]

 遊軍として神戸ポートタワー50周年、阪神大震災19年など、いろんなことを自由に取材させてもらいました。また、このとき結婚しました。

神戸での遊軍時代、神戸ポートタワー50周年の取材で
2014 / 04

政治部 総理番 [6年目]

 政治部に来て最初に総理番になりました。安倍首相をひたすら追いかける日々。官邸に入る際に総理に質問を投げかける「声かけ」は緊張しました。

総理番として安倍晋三首相のぶらさがり取材
2015 / 05

政治部 自民党幹事長番 [7年目]

 自民党の谷垣幹事長の番記者に。政界の重鎮たる谷垣さんの言葉は重く、政治とは何か、ということを考えさせられました。週末、趣味のサイクリングに同行したことも。

2016 / 08

政治部 官邸・総務省担当 [8年目]

 天皇陛下の退位に向けた有識者会議などの議論を取材することに。まったく未知の分野でしたが、勉強し、先輩にも助けられ、半年にわたる長い議論を追いかけました。

2017 / 04

政治部 外務省担当 [9年目]

 外務省で岸田大臣を担当することに。外務大臣はとにかく海外出張が多く、わずか5カ月の間にアメリカには3回、ヨーロッパには2回赴きました。

国連などでの国際会議の取材記者証
2017 / 09

政治部 国会対策委員長番

 内閣改造・党役員人事にともない、新しく就任した森山国会対策委員長の担当に。飛行機ばかり乗っていた生活から一転、今度は国会の中を走り回っています。

入社動機

 新聞部に所属していた高校時代、高校新聞のコンクールで「朝日新聞社賞」を受賞した表彰式で、初めて会社に足を踏み入れました。以来、記者になるなら朝日新聞、という思いは漠然と抱いていました。就職活動中に各紙を読み比べ、大型のルポや連載に魅力を感じ、やはり朝日新聞に行きたいという思いを強くしました。

オフの過ごし方

 福井総局時代に乗り始めたロードバイクですが、昨年5月に長男が生まれて以来、部屋の片隅ですっかりホコリをかぶっています。今はよちよち歩きを始めた長男と休日に遊ぶのが一番の楽しみです。

近所の公園で

みなさんへのメッセージ

 体力的にも精神的にも、辛いことはたくさんありますが、そのぶんやりがいも大きな仕事です。初めて自分の署名入りの記事が載った新聞を手にしたときの、あのドキドキした気持ちは今でも忘れません。いろんな人に会い、いろんな場所に行くことを楽しめる人なら、私は自信を持ってこの仕事をおすすめします。就職活動を振り返ると、私は面接がずいぶん苦手でしたが、苦手意識を振り払うために「こっちが面接官を取材するんだ!」という意気込みでぶつかっていました。どの会社に行くにせよ、会社が自分を選ぶというより、自分が会社を選ぶぐらいの気持ちで向き合ったらいいのではないかと思います。私としては、それで朝日新聞社を気に入ってくださることを願うばかりです。ぜひ一緒に仕事できるのを楽しみにしています。

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