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江口 達也(えぐち たつや)
世論調査部 2002年入社
国民の声を数字から読み解く仕事。
たとえば、皆さんが新聞で見かける「内閣支持率」の数字や「選挙情勢調査」の記事。これは、私たち世論調査センターが実施した調査を集計、分析した結果です。センター員は政治グループ、社会グループ出身記者など、様々なキャリアの持ち主が集まっています。世論調査とはいわば国民への取材のようなもの。調査テーマが決まると、各々の専門知識を交えながら「この質問は誘導になっていないか?」「難しすぎるのでは?」と適正な質問文の精査に議論を重ねます。また、調査で電話をどの時間帯に何人の調査員でかけるかなどを決めた調査の運用計画を立てたり、コールセンターでの現場監督を行ったりもしています。調査の企画から実施、分析と紙面化、全てを我々が担っています。国民の声を一斉に集めてみると、取材記事とは違った側面も見えてくる。だからこそ、社会の状況を読み解く力や細かい分析が求められる仕事です。他社に抜きんでていると定評のある正確さやスピードの裏には、我々世論調査センターの地道で緻密な分析のワザがあるのです。
独自の目線と蓄積こそ正確な予測をはじき出す。
なかでも僕は世論調査の専門家として調査方法の研究・改善や、選挙情勢調査の推計を担当しています。選挙情勢調査とは世論調査を使った選挙の当落予測。投開票日の一週間ほど前に紙面で報じられます。選挙が告示されると連日続く選挙報道。評論家、テレビ取材、様々な情報が錯綜するなかで、世の中の“本当の動き”に目を凝らすのが僕の仕事です。データのどの部分を読み取るのが予測に有効か、過去のパターンからすると、どの層のデータが選挙結果に影響しそうかなど、一般の報道にあまり流されることなく、冷静かつ粘り強くデータの分析を進めていきます。この分析を今は一人で行っているので相当なプレッシャーを感じますが、その分、新聞に自分の分析を元にした予測が出て、当たったときの達成感は格別です。どちらかといえば、取材活動よりも地味な作業の積み上げかもしれませんが、より早く、より正確に、通常の取材だけでは見えない声を紡ぐのが、この仕事の醍醐味です。

入社動機 応用数学を専攻していたこともあり、プログラミングやもの作りが好きだった。大学2年生の頃、世論調査センターでアルバイトを始める。現在では世論調査の手法として一般的な(数字を無作為に組み合わせて電話番号を作って電話をかける)RDD方式が試行されるなか、調査データの集計プログラム作りなど幅広い仕事を任された。自分の携わった調査の結果が多くの人の目に触れることに達成感を抱き、入社を希望。
キャリア 2002年の入社以来、世論調査センターに所属。入社してすぐに関わった仕事は、毎月行われる内閣支持率調査の質問作りと調査の現場監督。設問ひと言の言い回しや切り口によっても調査結果が大きく変わってくるため、それまでの経験がものをいう世界である。将来的に新しい調査手法を開発するのが目標。