松浦 新 (まつうら しん)
東京報道局 特別報道部 1989年入社 |
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| まだ誰も知らない事実を、表舞台に引きずり出す。 |
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| 昨日今日起きた事件や事故を、明日の新聞に載せるために取材するのではなく、まだ誰も知らない事実を地道な取材と調査を重ねて掘り起こしていく、いわば「スクープ」専門のチームが特別報道センター。20代の若手から百戦錬磨のベテランまで、現在、精鋭記者7名で構成されています。取材対象にジャンルはなく、各々が自らの感覚とネットワークで、未だ表面化していない事実を追っています。2008年6月1日の朝刊1面を飾った「柔道整復師」の不当保険請求のスクープもそうでした。柔道整復師とは、接骨院などで保険を適用して骨折やねんざ治療を行うための資格。しかし、本来保険適用外となるマッサージを、ねんざや打撲と偽って不正に保険請求するケースが業界内で横行。腕と足と腰、3ヵ所をねんざしている患者の請求が半分以上という、誰が見てもありえない申請に応じて、国民健康保険や健康保険組合が支払うという事態に陥っていました。患者に直接的な被害がない分、非常に表面化しにくい問題ですが、そういう隠された事実に対してこそ威力を発揮するのが、私たち特別報道センターなのです。
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| すべては人に会うことから始まる。 |
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| 糸口もないところから、自分の想定や仮定だけを頼りに取材活動を行う仕事。言ってしまえば、かけるパワーの90%以上はムダ足です。先に挙げた柔道整復師の際も、100人を超える関係者に取材依頼を送り、数通の返信があればいいところ。「ここにはこんな不正や悪事がある」という情報で話を聞いてみると、いたって正しい業務が遂行されていた、なんていうのはいつもの話。生産性という意味では極めて悪い仕事ですが、決して私たちは世の中に衝撃を与えるスクープを見つけることを目標にしているのではありません。私を突き動かしているのは、きっと誰もが持つ知的好奇心。いろんな人に会って、いろんな話を聞いて、「世の中にはこんなことがあるんだ」と驚き知ることができるのが、この仕事の純粋な楽しみであり、すべての原動力です。「ムダ足」とは言いましたが、結果的にスクープに至らなくても、人の話を聞けば、また次に自分の興味をかきたてることがやってくる。考えてみれば、この仕事に就いてはや24年、人に会うのが楽しくて続けていますね。
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入社動機 |
大学卒業後、記者としてテレビ局へ入社。そこで4年間記者として働く中で、より深く、より多くのものを伝えたいと、新聞社の記者を望むようになる。取材活動で対象との距離をきちんと取ることの大切さを意識している報道機関だと感じていた朝日新聞社へ。 |
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キャリア |
入社後、千葉支局、東京経済部、大阪経済部、くらし編集部、週刊朝日編集部、be編集部、オピニオン編集部、産業金融グループを経て、特別報道センターへ。10年4月から経済グループ。 |
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